公認朗読者向けFAQ

Q:自分が親から虐待されたかどうか、自信がないのですが…
A:あなたが親からされたことが切実に苦しかったのなら、それは虐待です。
 あなたの親が他の人に同じことをしていたら、犯罪だと思えることが虐待です。
 子ども虐待には、以下のようなタイプがあります(※詳細はコチラへ)。
① 身体的虐待:暴力や拘束など体を傷つけたり、命を脅かす行為
② 心理的虐待:言葉による脅し、兄弟間での差別、子どもの前で家族にDVなど
③ 性的虐待:子どもとの性的行為、性的行為を見せるなどの行為
④ ネグレクト:監禁、食事を与えない、病気でも病院に行かせない、などの養育放棄
⑤ 経済的虐待:子どもの所持品を破壊・売買・収奪、親の金で進路を変えさせるなど
教育虐待:子どもの望まない教育を無理強い、自立のための学びの機会を奪うなど
⑦ 文化的虐待:宗教に無理に入信させる、親の教えと常識との間で板挟みにするなど

Q:文章力や記憶に自信がなく、「親への手紙」を上手に書く自信がありません。
A:大丈夫です!
 応募の際にこちらへ送る「親への手紙」がどんなに下手な文章でも、プロの編集者である今一生(=Create Media)が削除した方がいいところ、ふくらませた方がいいところ、追加した方がいい内容などを指摘し、あなたが修正をくりかえすことによって、二人三脚でどんどん人前で自信を持って朗読できるものに仕上げていけます。
 どうやって「親への手紙」を書き始めればいいかわからない時は、以下の方法を試してみましょう。
このページの手紙を読みながら、思わずわき上がった感情に任せて書いてみる
② スマホのボイスメモに「お母さんへ」と呼びかけながら、それに続く言葉を録音
③ 虐待の話に共感してくれる友人に「お父さんにどうしてほしい?」と質問してもらう
『日本一醜い親への手紙』を読み返し、共感した文章に赤ペンで線を引いてみる
⑤ 自分のブログに書いた虐待関連の記事を読み返し、気持ちを思い出してみる
⑥ いつ・どこで・誰が・誰に・何を・どのようにしたのかを思い出せる限り文に盛り込む
⑦ 0歳から今日までの人生年表を作り、覚えてることだけを先に書き始めてみる

Q:「親への手紙」を書く際に盛り込む要素とは何でしょうか?
A:以下の5点です。送る前に原稿を必ず見直してください。
① 虐待の苦しみから逃れたくても、それをできずに困った学校や社会のルールや仕組み
② 虐待されていた時、家の外の大人にしてほしかったこと(してほしくなかったことも)
③ 書こうとして思い出せないことがある場合、思い出せない理由(推測でOK)
④ 虐待されていた当時から懸命に生き残ってきた今日までの気持ちの変化
⑤ 小学4年生にも理解できるわかりやすい表現や言葉選び

Q:人前で朗読した経験がありませんが、大丈夫でしょうか?
A:大丈夫です。
 小声でも会場にはたいていマイクがありますし、主催者側の団体と協議の上、なるだけ朗読しやすい環境を整えるように求めても問題ないでしょう。
 上手に読むことが目的ではなく、サバイバーとしての貴重な経験を伝えることが目的なので、朗読が上手である必要はありません。
 当日は、自分の「親への手紙」と『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』から数本を朗読しますが、朗読の途中で泣いてしまってもOKです。
 また、主催者向けの案内ページでは、「朗読するサバイバーには虐待の後遺症によって朗読会を突然にキャンセル、もしくは当日最後まで朗読できないこともあります。あらかじめご了承の上、ご依頼ください」とお断りを明記しています。

Q:このサイトで公開する顔の画像は、写真でなければいけませんか?
A:イラストでもOKです。もちろん、コスプレメイクの写真でもOKです。
 スマホ用のアプリには、自分の顔を撮影した画像をイラストに変換してくれる無料のアプリがたくさんあります。
 たとえば、MomentCamというアプリでは、以下の通りに、髪型を変えたり、ひげを消すなどの加工を自由にできるので、顔バレしたくない人も安心です。
 イラスト化した後にスマホに保存、保存したフォルダから自分のメールアドレスへ送信すると、パソコンでも加工できます。
 印象を良くするため、なるだけ笑顔で撮影し、顔以外の余計な部分はgimp2などの画像編集ソフトでカットしましょう。
※MomentCamダウンロード(iPhone用Android用
 写真もイラストも、正面・首から上・タテ長・笑顔でお願いします。
 参考にこのページをご確認ください。

Q:『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』に採用されたのですが、新たにオリジナルの「親への手紙」を書く必要がありますか?
A:4ページ分の採用者は、書かなくてOK。「○ページに採用」とお知らせください。
 3ページ以下の方は、原文ではなく、収録された原稿に新たに内容を加えたものを送ってください。
 編集時点では、10分前後で朗読できる長さを目安に原稿のボリュームを整えます
 なお、『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』以前のシリーズ本に採用された方は、収録ページに関係なく、新たにオリジナルを書いて送ってください。

Q:専用サイトや朗読会では、本名を使わなければいけませんか?
A:ハンドルネームや芸名、筆名でも問題ありません。
 もっとも、朗読を依頼する団体では、謝礼などの領収書、源泉徴収票の発行などの際に本名の記入が必要になることがあります。
 また、同じ都道府県の他の公認朗読者が本名を公表していた場合、そちらへ依頼したくなる人が多くなるおそれはあります。


Q:「親への手紙」を書いたことがない場合、何を参考に書けばいいですか?
A:『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』を読まれるか、このページ(←クリック)にある手紙を参考にしてください。
 なお、以下の3点を守ってください。
 ●手紙なので、書き出しは「母へ」あるいは「父へ」で始める
 ●親に対しては「あなたは」と書く(2人称なら「おまえ」などもOK)
 ●事実に即して、2000字以上を目標に書く
 ●なるだけワードファイルに書いてメールに添付する

Q:ブログを書いたことがないのですが…
A:Googleが提供しているBloggerなら、小学生でもすぐにできます。
 Bloggerは、gmailなどを提供しているGoogleのサービスです。
 gmailのメールアカウントを取得し、ログインすれば、デザインのテンプレートを選んですぐにブログを作成できます。
 デザインは後からいくらでも変更できますし、記事スペースの外側にリンク集やバナーなどを貼るのもカンタンです。
 ブログ記事であなたの朗読会への出演依頼を発表し、twitterで「#親への手紙」のハッシュタグをつけて拡散すると、今一生もそれをRTしたり、今一生のブログや「公認朗読者」の公式サイトのトップページでも紹介することがあります。

Q:このサイトを通じて、団体から朗読の依頼が「公認朗読者」に届くのですか?
A:その通りです。
 もっとも、待っているだけでは依頼は増えません。
 既に地元で虐待関連のイベントを開催したことのある団体を地名と「虐待防止」で検索し、このサイトのリンクをメールで知らせたり、自分が卒業した学校や子育て支援NPOなどへ知らせるなどの自助努力は必要です。
 朗読会でどういう話ができるのかについて、オリジナルの「親への手紙」の概要についてブログ記事に書いたり、その記事をtwitterで「#親への手紙」などのハッシュタグで拡散したり、facebookにも記事リンクを紹介しておきましょう。
 このサイトでは、約4万人のフォロワーがいる今一生のtwitterやごらんのブログなどで情報を拡散するなど、「親への手紙★公認朗読者」を応援していきます。

Q:最低謝礼額は、いくらに設定すればいいでしょうか?
A:いくらでもかまいません。
 たとえば、上限を示さないように「5000円~」と表示することもできます。
 0円でもかまいませんが、依頼する団体側の都合を聞き、交渉した方が現実的です。

 これは、交通費や宿泊費なども同様です。
 領収書や源泉徴収票の発行については、依頼主の団体へ直接お問い合わせください。

Q:副業として、朗読会に出演依頼されるチャンスを増やすには?
A:「公認朗読者」になった後から、ブログにこのページをリンクしましょう。
 自宅の近所にある公民館に地元市民を集めて、毎月1回でも無料の朗読会を定期的に積み重ね、その実績をブログで報告していくと、少人数を相手に朗読の練習もできます。
 市民を集める際は、facebookやtwitter、ブログなどで告知するといいでしょう。
 twitterで「#親への手紙」のハッシュタグをつけてつぶやくと、約4万人のフォロワーがいる今一生がRTします。
 こうした自主的な朗読会は、「毎月第3土曜の午後1時から」という具合に定例化していることをブログ記事や無理のない部数のチラシ配布などで伝えておくと、少しずつ地元市民の間で噂になるため、市役所から公共イベントへ依頼されやすくなり、地元メディアの目にも留まりやすくなります。
 この無料の朗読会は、あくまでも他の団体から朗読を依頼されるためのプロモーションですから、なるだけお金をかけずに進めてください。
 定期的な朗読会であれば、そのつど近隣の学校の校長・養護教諭やPTA会長、商店会長や子育て関連NPO、児童福祉を教える大学教授などにメールで告知をしておけば、1人また1人と地域の人材が参加するようになってきます。
 何事も「継続は力なり」です。

 誰でもできる小さな活動こそが、次第に大きなうねりを作り出すのです。

Q:都道府県は人口規模が違いますが、一律2名の公認朗読者で足りるでしょうか?
A:増員は、すべての都道府県に2名の公認朗読者を発表した後で検討します。
 今のところ、今一生1人が専用サイトを作り、応募者に対応するしかないので、出演依頼の頻度を確かめながら、その後の展開を考えます。
 むしろ、1人でも多くの市民が朗読会の主催者になることが最大の課題でしょう。
 各都道府県でそれぞれ先着2~3名のみ公認します。ご応募はお早めに。

Q:生活保護を受給していますが、「公認朗読者」になれますか?
A:なれます!
 生活保護の受給者の場合、謝礼や交通費などが振り込まれると収入とみなされ、次の支給の際に入金額面が差し引かれる場合があります。
 そこで、交通費や宿泊費は「不要」とし、謝礼を受け取る場合に、希望の謝礼額を1万5000円以下にしておけば、就労による収入の基礎控除として、収入申告をしても謝礼額の入金分が差し引かれることはありません。
 親からの虐待で苦しめられながらも必死に生き延びてこれた経験は、あなた自身の固有の資産です。
 その価値ある経験を、「公認朗読者」になることでどんどん現金化してください。

Q:継母や里親、施設の職員から虐待を受けていても応募できますか?
A:親権者、あるいはそれに相当する大人から虐待を受けた人も応募できます。
 ただし、施設の職員による虐待だけを書くのではなく、施設に入る前に親権者から受けた虐待をメインに「親への手紙」を書いてください。
 親権者からの虐待をメインに書くのであれば、「親への手紙」に兄弟や親族から虐待されたエピソードを盛り込んでもかまいません。

Q:朗読を「公認朗読者」へ依頼する候補団体には、どのようなものがありますか?
A:以下のような団体が、朗読会を主催する可能性があります。
 地元の地名と「児童虐待」で関連イベントを検索し、主催者の連絡先を探してみてください。役所の子育て支援課などにも、イベントのチラシが設置してあります。
 ●保育園・幼稚園、保育園、小・中学校、高校、専門学校、大学
 ●PTAや保護者会、子育てサークル、児童福祉系の学生サークル、学会
 ●養護教諭(保健室の先生)の研修会
 ●病院、児童養護施設、自立援助ホーム、少年刑務所、鑑別所、刑務所
 ●市役所、県庁、児童館、図書館、教育委員会、公民館
 ●青年会議所、商工会議所の研修会、企業のCSR
 ●NPOやNGO(子育て支援・人権問題など)、子ども食堂

 ●依存症の自助グループ、自助会
 ●寺、教会などをもつ宗教団体
 ●子どもの人権問題に取り組む弁護士会
 ●超党派の議員連盟や政党の政策勉強会
 ●その他、このプロジェクトに共感して結成される市民の朗読会グループ

 徒歩や自転車で行ける距離の自宅付近にある無料で利用できる公民館などで、こつこつと少人数の朗読会を毎月のように続けていくと、上記の団体に活動実績をアピールできますし、テレビの撮影取材も入りやすいです。

 また、YouTubeで朗読のサンプルを公開することもできます。
 そのビデオをネット上で拡散することも、活動実績として認められやすいです。

Q:上記の団体にどんな文章で売り込めばいいのでしょうか?
A:以下の文面をコピーしてメールするといいでしょう。
「私は、虐待サバイバーの〇〇〇と申します。
 『親への手紙★公認朗読者』として、虐待の被害について語ることができます。
 そちらで児童虐待に関するイベントを開催される際は、
 以下のページにある私の紹介文をご確認の上、出演をご依頼ください。
 https://roudoku-100letters.blogspot.com/p/blog-page.html

Q:地元のマスコミやオンラインメディアに取材されるには、どうすれば?
A:まず、このリンク記事を読み、下記の文面でメールを送ってみましょう。
私は、虐待サバイバーの〇〇〇と申します。
 『親への手紙★公認朗読者』として、虐待の被害について語ることができます。
 そちらで児童虐待に関する取材をされる際は、
 以下のページにある私の紹介文をご確認の上、お気軽にお声がけください。

 朗読会の主催者から出演依頼があり、日時・会場などの詳細が決定したら、以下の文面をコピーしてメディア送ってみてください。
私は、虐待サバイバーの〇〇〇と申します。
 〇月〇日に〇〇という会場で虐待の被害について語ります。
 取材をされる際は、以下のページの私の紹介文をご確認の上、お声がけください。
 https://roudoku-100letters.blogspot.com/p/blog-page.html

 毎年、子どもの日のある5月、児童虐待防止推進月間の11月には、子ども虐待に関する報道が増えますので、その1か月前から地元メディアやオンラインメディアに上記の内容を伝えておくと、取材されやすいです。

Q:以上のFAQにはない疑問については、どこに尋ねればいいですか?
A:「親への手紙★公認朗読者」プロジェクトを主催する今一生までメールください。
 conisshow@gmail.com(今一生)