子ども虐待とは?

 子ども虐待には、以下のようなタイプがあります(※詳細はコチラへ)。

① 身体的虐待:暴力や拘束など体を傷つけたり、命を脅かす行為
② 心理的虐待言葉による脅し、兄弟間での差別、子どもの前で家族にDVなど
③ 性的虐待子どもとの性的行為、性的行為を見せる、裸を撮影するなど
④ ネグレクト監禁、食事を与えない
養育放棄、病気でも病院に行かせないなど
⑤ 経済的虐待:子どものものや金を破壊・収奪、金の力で進路を変えさせるなど
⑥ 教育虐待:子どもの望まない教育を無理強い、自立のための学びの機会を奪うなど
⑦ 文化的虐待:宗教への入信を無理強い、親の教えと常識との間で板挟みにするなど
⑧ ヤングケアラー:障害や病気に悩む家族の世話を強いられることなど

 厚労省は上記の①~④しか児童虐待だと認めていませんが、高齢者や障碍者の福祉では⑤の経済的虐待も認めています。



 また、最近は教育虐待のニュース記事が増えており、子どもの意志を無視して親が自分の経済力で子どもが嫌がる進路を強いるのも「虐待」として提言されています。

 さらに、新興宗教の熱心な信者である親が子どもに入信を無理強いしたり、親自身が精神病なのに病院へ行かないまま子どもを一般常識と親の教えとの間に宙づりにしては家にも学校にも居場所がないように導くなど、文化(価値基準)を一方的に子どもに強いることで子どもをいじめに遭いやすくしたり、人間関係を築きにくくすることもあります。

 それを、今一生は、「文化的虐待」と呼んでいます。
 戦勝国が圧倒的な軍事力で植民地にした国の言語や文化を奪い、戦勝国の言語や文化を無理やり押しつける構図と同じだからです。
(※日本の虐待と防止策の実態についてもっと知りたい方は、コチラの記事へ)



 虐待は、親権者が自分の体力・知力・経済力・権力などを使って、それらの力がない弱者である子どもを一方的かつ恒久的に支配したがる行為。

 この背景には、日本に「子どもの人権を大事にする文化」が歴史的になく、その文化はこれから大人が子どもと一緒に築き上げていくしかないという事情があります。

 子ども虐待防止策では、子育て支援や児童相談所の権限強化、関係機関の連携強化、体罰禁止などが盛んに叫ばれていますが、それらはあくまでも「さんざん虐待された後」の対策であり、親に子どもを虐待させない仕組みではありません。 

 前述の統計の通り、従来の対策は一度も虐待相談を減らせませんでした。
 虐待を減らすには、人権を求める子どもの視点が必要ではないでしょうか?
 「親から虐待される子どもは、何を望んでいるのか?」
 それを知っているのは、虐待から必死の思いで生き延びてきたサバイバーだけ。

 「親への手紙★公認朗読者」は全員、虐待サバイバーです。
 ぜひ、あなたの町の朗読会へお招きください。


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